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20180608:作詞家の感性に ”脱帽” [雑感]

 大分前に故・江利チエミさんが歌う "テネシーワルツ" の事に触れました(*1)。 原曲はカントリーソングで、その歌詞の意味するところは、早い話、恋人を旧友に奪われた事への "恨み節" でしたが、彼女が歌うとそんな雰囲気は少しもなく、ただただ昔をしんみりと懐かしんでいる・・・メロディを含めてそんな感じを受けるのです。

 原曲とは違う雰囲気でヒットした歌があったなぁ・・・と想い巡らすうちに、最近ではすっかり得意技となった "ど忘れ" をしていたのですが、"ひょい" と "一つだけ" 想い出しました。

 原曲:"Green, Green Grass of Home"(日本語訳:"思い出のグリーングラス" )
です。 これって、オリジナルよりも "T.ジョーンズ" 版が有名ですが、自分は "E.プレスリー" 版 & "J.キャッシュ" 版が好みです(J.キャッシュ版は刑務所訪問時のもの;二人とも今は向こう岸に逝ってしまっている)。

 日本版では "森山良子" さんのがヒットしました。 訳詞は山上路夫さんで、都会から緑豊かな故郷に帰ってくる時の情景が描かれています。 が、原曲は "明日に刑の執行を迎える死刑囚" が愚かな自分の半生を振り返りながら見た最後の夢で、処刑後に遺体となって故郷の想い出の木の下へ戻る事を想い描いているのです。

 日本語訳は "意訳" どころか、"異訳" とさえ言える。 ところが、この日本語訳が森山良子さんの透き通った実に "さわやか" な声でメロディにのると "ピッタリ" と合う。 作詞家って、実は日本人のメンタリティを知り尽くした "詩人" なんですね。
 お見事です。
 今更ながら感じ入りました。

ついでに:
 今は便利な時代です。 "YouTube" を尋ねれば直ぐにこれ等の歌に出会えるのですから・・・
 おまけに、"死刑囚の歌なんだよ" ・・・と教えている記事も見つけました。 何てこったっ! とっくに誰でもが知っている事だったんだ!
 それを知らずに能書きを垂れた自分が阿呆らしく・・・ (>_<)
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(*1):"20180519:夏八木勲さんの声がするっ?"