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20170619:国の基本方針&戦略とPDCA [ただの私見]

 これからの我が国の行方を方向付ける "経済財政運営の基本方針"("骨太方針")が今年も公表された。
 この中には、いわゆる "国家成長戦略" についての記載も含まれていて、骨太方針にも、成長戦略にも、相変わらず、時流にのった言葉・単語があちこちにちりばめられていて、立派に過ぎる文章であります。
 これで日本も安心だっ! もしこれが全て実現されたらの話だが・・・

 国の政策に "戦略構想" が明示的に謳われたのは、2012年12月に時の小泉総理大臣に採択された 「バイオテクノロジー戦略大綱」、同じく閣議決定された 「バイオマス・ニッポン総合戦略」 が最初の事例だったと想う(記憶違いでなければ・・・)。

 以後、様々な "戦略" と名のつく構想が打ち出されて来ました。

 基本方針にも戦略にも、必ず "国のあるべき姿"、それを実現する為の "方策と課題" が示され、"目標設定" されるのですが、早ければ当該年度補正予算に、普通は次年度以降に予算措置され、実現に向けた政策・施策が実行され、その結果が報告書の形で公表されますが、大方はそれで終わってしまっている。
 上記両戦略に於いても設定された目標の多くが未達に終わっているが、それは当事者のみの認識に留まっているのが実態だ。

 民間のプロジェクトでは、必ず要所・時点で進捗状況と目標達成度合いを確認し、未達であればその要因分析を加えて新たな計画を立案して次のステップへ向かう。

 即ち、PDCA
   P=Plan(計画) ⇒ D=Do(実行) ⇒ C=Check(評価・確認)
  ⇒ A=Action(改善) ⇒ P ⇒ D ⇒ C ⇒ A ⇒
  ・・・毎年度、初期設定目標達成可能かどうか、最終的には経営判断

のプロセスを経るのが普通です。

 これに対して、これ迄の数多く打ち出された国家基本方針や戦略構想については、 P と D があるのみで、 C と A が見られず、 "知らんぷり" して次から次に新たな基本方針・戦略を打ち出して、まるで私たち国民を "目くらまし" している様だ。

 少し前に死去したブレジンスキー氏(米国:ジョンソン大統領顧問&カーター大統領補佐官(国家安全保障問題担当))は、日本の事を 「自己を直視しない "ひよわな花"」 と評して、”自国の置かれている状況を冷静に見つめる事が出来ない国” だとした事があった。
 その根拠の解釈には諸人によっていろいろある様ですが、始めて聴いた時には憤慨したものの、落ち着いた今の自分はその言わんとしている所が改めて解る気がする。

 要するに、我が国の政治に於いては、その成果について直視(即ち、"C")・反省(即ち、"A")する事は無く、結果として C と A は取り組まれず、長期展望に基づかない、その都度毎の取り組みを繰り出し、繰り返す事が得意なんだ。

 何故だろう?
 すぐさま、二つの背景が思い付く:

① 民族性:
 だいたいが "戦略" って、相手を出し抜く方策が得意な "狩猟民族" の本能であるのに対して、"農耕民族" は天に向かって天候のお祈りするのが基本だし、自然任せにならざるを得ない・・・
 P と D をやって、あとは収穫を待つばかりじゃ、そもそも C と A の考えが無い(いくら何でも言いすぎか?)。

② 官僚特性:
 政府要人よりも遙かに IQ の高い官僚によって立派な "基本方針書" ・ "戦略書" が作成される。
 担当した役人はその後は異動し、次は後輩官僚が手がけるものの、後輩は先輩が作成した方針書・戦略書の C & A の様な "粗探し" はやれません。
 結局、毎年打ち出される方針書・戦略って C と A がなく、何の反省も見られない。
 民間が敢えて C と A をやるのは、プロジェクトである以上、企業の死活に関わるからだ。

 と想っていたら、なんと! "狩猟民族的頭脳" の持ち主に違いない人材かつ人財が現れた!

 例の若干14才の中学生将棋プロの事で、破竹の勢いで連勝を続けている(6月16日時点で27連勝!)。
 こんな勝負師って、単に頭の良さだけで済まされない。

 つまり、おそらくは "相手の出方を直感的に感じ取り、待ち受ける才" にも長けているのだろう。
 こう言う見通しのきく人材に国を良くする戦略を練って貰いたい・・・は、老人惚けで飛躍しすぎか・・・
 "ちょっとピンボケ" ?


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