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20170803:”世界遺産” 考 [ただの私見]

 この7月31日に中百舌鳥(なかもず)を中心とする古墳群世界文化遺産候補となった様です。 中百舌鳥には学生時代の旧友が講師を勤めた大学があり、少しだけ馴染みがあって報道記事を読み込みました。

 対象となった古墳群の多くは宮内庁が責任を持って管理されており、また国や自治体の史跡に指定されていることから、古代文化遺産は充分に守られている様に想うのですが、世界文化遺産に登録する事で何か新しい、他では生まれ得ない価値観が醸成されるのか、自分には解らないところです。

 そういえば、少し古い話になりますが、"沖ノ島" が世界文化遺産に含まれる事になり、これをきっかけに一般人の上陸を一切禁止する事になったとの報道がありました。
 そのいきさつについては、"marukobunko" さんの7月16日付けブログ( "沖ノ島が世界文化遺産に" )で詳しく紹介されております。

 神社所有の島である以上、宗像神社(関係者)のみの "神の島" である事に何の異論もありませんが、何故、世界文化遺産申請されたのか、こちらの方も自分には訳が解らないでいます。

 世界文化遺産に登録されると世界中から観光客が押し寄せ、予期せぬ事が起こるのは富士山で思い知らされているところです。  沖ノ島の場合、いくら孤島と言っても、注目され始めたら上陸を目指す "海賊気取り" が現れるのは十二分に予想され得るのではなかろうか。
 そんな時、神社のみの力で排除出来るのだろうか。
 かえって "聖地" が汚される事になりはしないか、気がかりです。

 一方、ドレスデン(ドイツ)の様に市民生活の利便性を優先させて登録を取り消した事例もある(住民投票で決めたらしい)。

 古代の遺産保護とは関係の無い海外事例に習う必要は少しもありませんが、過去の例では世界文化遺産登録の影に観光業者が蠢いている気配もあり、"登録しない勇気" も必要ではないか・・・とすら思う次第です。
 観光客が落とす金で地域経済が潤ったしても、遺産そのものの劣化が加速されては・・・と懸念されないのでしょうか。

 沖ノ島の例では大陸からの文化伝搬の痕跡を守る意味を込めているのでしょうが、世界文化遺産登録しなければ出来ないのか・・・自分には解らない事ではあります。

 世界文化遺産に登録されれば国・自治体からの助成金がでるのか・・・等とゲスの勘ぐりすら湧き出る始末です。

 そうでは無く、純粋に遺産の価値を世に知らしめる事のみが目的である事を!・・・と願う次第です。


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